愛しのはばや。神様もう少しだけ。
この街を廻る生業を行いはや10年。
黒部市の古都、三日市町、伝説の居酒屋はばやへ先輩に紹介頂く。
一見さんお断りというお話を聞いていただけに
多少の緊張感を持ちながら入店。
親戚のおばちゃんちに久し振りにきたかのように自然に着席。何と自然な店!
これは 普通の居酒屋には簡単に出せない雰囲気!!
客層は60オーバーのおじさんしかいない。
4時から飲んでいる客がちらほら。
オールなぎら健壱!!!
7時には満席。
8時過ぎにはラストオーダーというお店。
串とおでんがメインだが
なんでもある。
おばあちゃん2人と妙齢のお姉さんの
3人できりもり。
聞くところによると
この街の神様は鳥であった為
焼き鳥はこの街の飲食店では古く昔から
ご法度だった。
だがしかし、よそから来たこのはばやが
しれっと焼き鳥を提供したところ
瞬く間に人気店に。
その真似を他の店がしだしたものだから
この街の店は全て焼き鳥を出すことに。
なんていい加減な街だ。
なるほど。
意外とチャンスは足元に転がっているものかもしれない。
もう人生取り返しのつかないところまできてしまった、
神様、僕にもチャンスをくださいませんか?
と焼き鳥を頬張りながら
都合の良いお願いをするのであった。