愛しのはばや。神様もう少しだけ。
この街を廻る生業を行いはや10年。
黒部市の古都、三日市町、伝説の居酒屋はばやへ先輩に紹介頂く。
一見さんお断りというお話を聞いていただけに
多少の緊張感を持ちながら入店。
親戚のおばちゃんちに久し振りにきたかのように自然に着席。何と自然な店!
これは 普通の居酒屋には簡単に出せない雰囲気!!
客層は60オーバーのおじさんしかいない。
4時から飲んでいる客がちらほら。
オールなぎら健壱!!!
7時には満席。
8時過ぎにはラストオーダーというお店。
串とおでんがメインだが
なんでもある。
おばあちゃん2人と妙齢のお姉さんの
3人できりもり。
聞くところによると
この街の神様は鳥であった為
焼き鳥はこの街の飲食店では古く昔から
ご法度だった。
だがしかし、よそから来たこのはばやが
しれっと焼き鳥を提供したところ
瞬く間に人気店に。
その真似を他の店がしだしたものだから
この街の店は全て焼き鳥を出すことに。
なんていい加減な街だ。
なるほど。
意外とチャンスは足元に転がっているものかもしれない。
もう人生取り返しのつかないところまできてしまった、
神様、僕にもチャンスをくださいませんか?
と焼き鳥を頬張りながら
都合の良いお願いをするのであった。
歌唱園とブロウ
この町には歌唱園という焼肉屋がある。
時々いくが、一度行ったら最後。みんなこの店の虜になってしまう。
お世辞に綺麗とは言えない店内。
ゲットースタイル。
鉄皿の隅には茶色い汚れがあるのもご愛嬌。
潔癖を歌うつまらない奴を相手にしない無骨なスタンスは追随を許さない。
そして皆を黙らせる肉質。大きさ。コストパフォーマンス。
これを食べたら他の焼肉屋が霞んでしまう。
まるで麻薬。
麻薬の映画と言ったら
ジョニーデップ、ペネロペのブロウが最高に印象深い。
伝説のディーラー、ジョージ・ユングの半生の物語。
しがない男がカルフォルニアの大麻ビジネスからメヒココカイントレードを引き起こし、アメリカを手に入れた物語。
この映画でお金の束をBoxと呼ぶ事を知った。
政治家が札束をコンニャク、レンガと言うみたいに。
ジョニーデップがかっこいいに尽きる。
狂い咲いている。
そして最後、儚く散る。
焼肉には麻薬とまではいかないが
人を魅了する力がある。
そんな本物の焼肉屋がこの朝日町にあるという事を忘れないように真っ白に凍った大ジョッキを飲むのであった。
ラーメンの店とトレインスポッティング
仕事柄、富山県の東側を周回している。
時々飲食店に入るので思いや感じたことを忘備録のように書き止めようと思う。
魚津市上村木にある「ラーメンの店」
という名前のラーメン屋さんに。
鶏ガラベースのあっさりで
ほのかに生姜のかおりが。
縮れ麺細麺がスッキリとやさしい味です。
70代とみられる老夫婦がきりもりされており、思い返すと高校時代に来たことあったなぁ。
こんなラーメンが美味しく感じる歳になったんだなぁと、しみじみ。
高校時代に映画好きのクラスメイトから
オススメされた映画。
当時ビリヤードもやっていたので
ベグビーのモノマネでfuck!!!!
と、当時のビリヤード魚津(今は閉店)で
よく叫んでいたのを思い出した。。
夢も希望もない田舎町で
ドラッグのみが唯一の救いだった舞台。
ひたすらバッドトリップの毎日。
高校時代に何回みたことか。
もちろんサントラも当時買った。
イギーポップとアンダーワールドをこれで
初めて知った。
イギーポップを聴きながら当時
ユアンマクレガーの気分で学校や街を駆け抜けた。
アホだ。だが、当時それがカッコいいと思っていた。
当時手の届くところにドラッグがあったら確実に同じ羽目になってたろうなぁ。
若さは尊い。お金にはかえれない。
そう昔を思いながらラーメンをすするのであった。